追い詰めていた自分を救った保育園の先生の一言
現在30代で、双子の子供を育てています。
今は小学生になりましたが、それまでは働きながら子供を育てていたので、保育園に朝から晩まで入れていました。採用保育士が奈良では大和高田でもその時の先生に言われた一言が、私の子育て人生における大きなキーワードになったことを紹介したいと思います。産休・育休から復帰し、短時間勤務で仕事に復職した頃です。子供達は満1歳で、0歳クラスからの登園でした。初めての育児、しかも双子。睡眠も1年間ままならないまま、あれよあれよと日が過ぎて入園日を迎えました。先生もこのままで月齢が低い双子を受け入れるのは初めてだったようで、私のことは密にコミュニケーションを取れるように最初から気遣って下さいました。しかし、いざ復職してみると全く仕事が思うように進みませんでした。どこの奈良の保育園が一番といって当然の熱、嘔吐、発疹で、朝預けて車に乗って数分で呼び出しの連絡が入ることもありました。家に帰ってからもグズる双子たち。言葉もままならないので泣き叫んで要求を満たすしかありません。頭ではわかっていても、復職のストレスもあって、毎日追い込まれるような精神状態になっていきました。春が過ぎ、なんとか夏になったとき。いつものように双子の大荷物を両手に、お迎えに行った時のことです。担任のベテラン先生が私に声をかけて下さいました。「ママ、子育てはママ1人でやるものじゃないんだよ。皆で育ててけば良いんだから。保育園に預けてる間は、仕事のことだけ考えれば良いよ。ご飯だって、毎日手作りしてるんでしょ?そんな必要ないよ。3日くらい子供用カレーが続いたって、きちんと給食で栄養とってるものね。ママ、保育園は仕事で預かる場所では原則あるけどね。ママが1人になりたい、でも預け先がないときは、すぐに私たちに相談してね。」と肩をがっしり支えて、目を見て声をかけて下さいました。自分でやらなきゃ、自分がやらなきゃ…と追い込まれてしまっていた自分にとって、この言葉は重く重く心の中に響いたのでした。60代の白髪交じりのベテラン先生でしたが、卒業までずっと同じように声掛けして下さいました。大きくなり、だいぶ楽になった我が子たちですが、今でも余裕がなくなったときにはこの先生の言葉を反芻しています。